目黒不動尊は通称。
正式名称は龍泉寺。
関東最古の不動霊場、江戸城五方の方難除け守護。
境内で最古級(縄文時代)の土板が発掘された。
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これは私の体験談。
20年以上前になるでしょうか、、、、
私は何かを得たい、知りたいと無我夢中で1人で進んでいました。
自分の感覚・感性・感じ方に戸惑いがあった時期でした。
目黒不動尊まで時間が許す限り行っていたのでした。
(当時、自転車で20分くらいに行ける距離の場所へ住んでいました)
暑い夏も寒い冬も気にせず、ひたすら通っていました。
お堂の中に座って30分くらい1人で必死に祈っていました。
「私はこれからどうすればいいのでしょうか?」
「何か教えてください」
どんなに祈っても、何も聞こえず、何も見えなく、何も感じませんでした。
「なんで仏さまは何も言ってくれないの?答えてくれないの?」
苛立ちや不安が募るばかりで、悲しくなっていました。
それでも諦めず、時間があれば通っていました。
ある晴れた日、季節は春くらいでした。
その日もまたお堂の中では何も感じず、がっかりしてそのまま家に帰ろうと思っていました。
ある看板に目が止まりました。
「只今の期間、庭を解放中です」と書いてあります。
その庭はお寺の裏側にあり、1年に1回1週間だけ一般開放されているようでした。
そのまま家に帰っても良かったのですが、なぜだか気になり足が止まりました。
「時間もあるし、ちょっと覗いてみようかな」そんな気持ちで、庭に入ってみました。
庭には、綺麗な色の沢山の花があり、大きな緑の木々があり、池には鳥がいて、清々しい風が吹いています。
それからただ庭にある花や木々、鳥たちを眺めていました。
ゆっくり散策していると、ある1本の大きな木の下で足が止まりました。
その木を見上げると、太陽の光で葉っぱがキラキラ輝いて、緩やかな風に吹かれてサワサワと音をたてています。
「綺麗〜〜〜」私の口から思わず声が出てきました。
すると隣から「本当に綺麗ね〜」と声が聞こえてきました。
ふと横に目をむけると、見知らぬ1人のおばあちゃんが立っていました。
「本当に綺麗ですね」私はおばあちゃんの目を見て笑って答えました。
おばあちゃん「ここの庭は人が手をかけ、暇をかけ整えているから、こんなに美しいのよ」
私「そうなんですか〜」
おばあちゃん「あっちにも綺麗な花があるから一緒に行きましょう」
私「はい。行ってみましょう」
初めて会ったのですが、なんだかおばあちゃんの傍にもう少しいたくなって、しばらく2人で歩くことにしたのです。
それからゆっくり庭を2人で散策しました。
でも言葉をかわすのはほんのわずかでした。
おばあちゃん「ほら、牡丹の花が咲いているわよ」
私「本当だ〜。いろいろな色があるんですね」
そんな感じで歩いていると、もうすぐ庭の出口という所に差し掛かりました。
おばあちゃん「花が育つのも、木が育つのも時間がかかるの」
「それを手入れする人も時間と手間を惜しまないでやっているのよ」
「何でもそうよ。手間ひまかけて、一所懸命にね」
私「そうですね〜」
おばあちゃん「だから、あなたもこれからいろいろ大変だろうけどいろいろ勉強しなさい。頑張るのよ」
私「えっ!?」私はビックリしました。
おばあちゃん「私はこれから用があるから、お先に失礼しますね。でもとにかく頑張りなさいね〜」
私「あっ、、、、ありがとうございます。頑張ります」
そう言った私の目には涙が溢れていました。
とにかく涙が止まらなかったのです。
おばあちゃんは初めてあの日会った人です。
おばあちゃんの言葉1つ1つが亡き母親が言ってくれたような、仏様が言ってくれたような、、、
なんだかそんな気がしました。
そして、、、
一生懸命お堂の中で祈っていたことへのメッセージをもらった気がしたのです。
涙はどんどん溢れてきます。
ふと、もう一度おばあちゃんに挨拶しようと思いました。
おばあちゃんと別れて数十秒しか経っていなかったし、おばあちゃんはゆっくり歩いていたのでまだその辺りにいるだろうと思いました。
走っておばあちゃんを追いかけて探したのですが、もうどこにもおばあちゃんはいませんでした。
あたりには穏やかで清々しい風が流れているだけでした。
とても不思議な体験でしたが気づきをもらいました。
お堂の中で、何かを教えてもらえる、聞こえる、見えるはず、感じるはずと私は自分で思い込んでいました。
でも違ったのです。
メッセージはいろいろな所に溢れていました。
仏様はちゃんと私の問いかけに答えてくれていました。
おばあちゃんの言葉を通して。
あの時の私は思い込みと心(魂)の余裕がありませんでした。
看板に目が止まれなければ、
庭を見ようとする気持ちがなければ、
ゆっくり花を木々を見る余裕がなければ、
風を感じることがなければ、
おばあちゃんの話しに耳を傾ける余裕がなければ、
あの穏やかで清々しい不思議な体験は出来なかったのです。
偶然はない、全ては必然。
今でも目黒不動尊は大好きでたびたび行っています。
私にとっての安らぎ、癒しと追い風(後押し)のパワースポットです。
そして、、、
今でも穏やかで清々しい風は吹いています。
太陽の光が輝き、
花が開き、
鳥がさえずり、
風が吹き、
木々がざわめく。
そこに私の心が共感し、共鳴し、私の心が感じ動きはじめる。
そして誰かとその体験を共感し共鳴して融合する。
また次へ、また次へと繋がっていく。
その繰り返し、、、
それが宇宙で。
それがスピリチュアルで。
それが人生で。
私はそう想っています。
みなさんはどんな風を感じたことがありますか。
みなさんの中にはどんな風が吹いていますか。
みなさんも良かったら『目黒不動尊』の風を感じてみてくださいね。
静寂に包まれ、慈悲深い優しさと凛とした空気が溢れ、ただそこにいるだけで心が落ち着き、自分と向き合える空間の目黒不動尊
☆luz de la luna(ラズドラルナ)・明恵
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